世界観補足
現代日本の常識や単語なんで通じるねんとか カミナシの正体とか 神話じじつとか
【補足用語】
・世界帯
そのまま、世界が存在する帯のこと。核となる中心世界(核世界)がひとつ存在し、そこから帯状に広がった場所に核世界の「異世界」が乱立しているというかたち(宇宙も世界の一部と数えられるため、世界帯はいわゆる宇宙ではないが、見え方は宇宙と近い)
例を出すと、いわゆる「現代日本」のある世界を世界帯の核だとした場合。似た世界だが「現代日本」に存在しない能力や事象をモチーフにした物語の世界(パラレルのようなもの)が同じ世界帯にて実際存在する異世界、のような感じ。それぞれの世界に暮らす民は世界帯に無数に存在する異世界と無意識化で同調し、創作として出力することがある。世界構成学が発展していない世界ほどこういう傾向にある。
・世界構成遺伝子
世界を構成する遺伝子、その世界がそう成るに至った情報……のようなもの。似たような世界が無数に生まれるのは、構成する情報が近く、似通っているからだといわれている。
また、現代日本、現代地球に存在する動植物が異世界にも存在したり、ものの名称や単語などが異世界でも通用するのは、この遺伝情報が近い故起こることである。
世界構成遺伝子が近いと、歴史の上でも似たようなことが起こる場合がある。カンナビで魔道具という形だが現代地球の家電製品に近いものが存在するのは、世界構成学的に見れば当然のことである。これは、「引き寄せ現象」と呼ばれる。
・カンナビについて
カンナビは「ヤオヨロズ世界帯」の核世界である。ヤオヨロズ世界帯は「現代日本」の存在する世界、西暦2000年代のある時期に「神が種族として確立した」ことから世界帯そのものが分岐し、その後核世界の創世と終了を数度繰り返したもの。つまり、現代日本から見れば遠い遠い未来に存在する世界となる。
植物や動物は「現代地球」に類似した風になっているが、特に民が日本的な文化の特徴を残しているのは現代日本が由来だからという理由になる。故に衣類や文化などは現代日本でよく言われる「正しい和服」からは乖離しているが、これはカンナビで解釈された、この世界にとっての「正しい和装」なのである。(東大陸においてはブレザーやスーツなどは性別問わずすべて左前が正しいとされる。これもカンナビ風に衣装解釈が進んだ結果である)。
メートル法や温度なども現代日本と同じ。これも世界構成遺伝子による文化の引き寄せ現象であり、カンナビの古い民が発案し定着したものである。
・ヤオヨロズ世界帯
成り立ちは上の項にて。今はカンナビを核世界とする世界帯で、存在する中小世界はすべていわゆる和風モチーフな世界観をしている。「現代地球に存在する人間」は存在しておらず、すべてカンナビのヒトと似た動物まじりの姿である。また、「神」が種族として確立しており、存在を信仰に頼らないことが特徴。
・カンナビの民について
カンナビの民、というかヤオヨロズ世界帯の民を作った神は、人間という種族の愚かさをたいそう嫌っていた。そこで善き動物たちを少し混ぜ、人間のもつ愚かしさを削り、かつ人間に完全に上回る能力を持つ完璧な新人類を生み出した。これがヤオヨロズ世界帯の民である。
・カミナシの正体
……奉還の英雄が荒れ果てた世界を見かねて神に全ての権利を返し、その後一万年。世界は神の名のもとに平和である。それがこの世界において正史である。……そして、奉還の英雄が現れなかったことにより分岐したカンナビ。それがカミナシと呼ばれることになる、神の愛を失った世界である。
奉還の英雄が現れなかったことにより、世界はますます荒れた。そうして民の愚かしさをついに見限った神がカンナビを離れ、カンナビは神の愛を失う。神の愛をなくした故に、次世代の民は「完全な動物」「完全な人間」のどちらかしか産まれなくなった。さらに、魔法も使えなくなっていった。
地殻変動やそれに伴う大きな災害が起こるようになり、多くの民が死んだ。
……しかしどうにか生き延びて、結果現代地球の遺伝情報を辿り似たような道筋をたどり発展した「人間たち」の世界。それがカミナシである。
……ある時点から地下深くに眠る化石燃料を利用し発展してきたが、高度に発展するにつれ足りなくなり……その代替品として、偶然繋がったカンナビという異世界の民が使えることに気づいたのが、カミナシ戦争の始まりであった。当たり前だがカミナシにおいて眠っている化石燃料とはもちろん太古の昔に存在したカンナビの民たちの成れ果てであるので、燃料としてとても相性が良かったのだ。
ちなみに、カミナシには「現代地球に居るような人間」はもう残っていない。詳細は明らかになっていないが、すべての人類が肉体を捨てて生きている。
・実際の世界創世あたりの話
世界カンナビが生まれるより前の話 存在の次元そのものが高く発達しきった高度な文明を持ち、神と呼ばれる種族が多く住み、ただし信仰する民そのものを喪いつつある大世界「アマツハラ」と、まったく同じような文明を持ち、神が少なくなった代わりに信仰する民はまだ多い大世界「クジガハラ」。この二つの世界が神の力を用いて世界を繋げ、信仰を得るために大戦争をした。結果として二つの世界は滅び、多くの神は消滅、民は何が起きたのか分からないまま惨たらしく死に、周囲に存在した小世界や中世界が巻き込まれいくつも滅んだ。
世界と世界を巻き込んだ戦争の跡地、いくつもの世界の残骸が集まり、繋がり、いつの間にか形成されていたのが継ぎ接ぎの大世界「カンナビ」の始まりである。
世界の全てを使いきった残骸の集まりだったため、夜はない、死の概念もない、魂の行く先もなく、世界の法則は全て無茶苦茶であり、僅かに存在した民(世界間戦争の奇跡的な生き残りと考えられる)もただ死を待つばかりであった。
当初は「クジガハラ」とその他中小世界の生き残りの四神がこの世界に気付き、せめてこの世界だけは救おうとしたが、クジガハラとその他世界の神は精神体寄りの存在であり、力が足りず世界を救うほどの力はない。
次に見つけたのが今言われている創生四神、彼らは「アマツハラ」の生き残りであった(アマツハラの神は種族として確立し実体があり、信仰がなくとも活動出来た)。
神話にある通りに世界を救ったあと、アマツハラの四神とクジガハラ含む生き残り四神でかつての世界の残骸、文明の残滓を寄せ集め、カンナビの文明の基礎を作り上げた(アマツハラ、クジガハラともにいわゆる和風が強い世界であり、周囲の中小世界も二つの世界から発生したものであるため、結果的にカンナビも和風が強い世界になった)(生き残り神たちは総じて戦争反対派か中立派だった)
神々は前戦争のことを考えた結果、アマツハラ四神の血と力を引く半神の種族を生み出し、それを実体ある神としてこの世界に根付かせ、民と同じ目線で生き、民と同じ感性を持った上で民を守らせることに決めた。前戦争のような神の暴走が起きないように、ある程度それぞれの神の権能から子孫の性格を確定させ、なるべく民を犠牲にする決断をできないようにした。(クジガハラ含む四神もアマツハラ四神側の末裔よりも規模や権限は劣るが種族を残している)
この世界に民と信仰、アマツハラ由来神の四種族とその他由来神の四種族が根付いたのを確認してから、神々は姿を消した。
・このような理由からカンナビは様々な世界の継ぎ接ぎなため、縫い目の間にふとしたことから隙間が生まれやすく、故に異世界へつながりやすい(これが創作企画「神那弥異界探査録」で異世界人が参加可能な理由の一つでもある)。なので和風文化だけではなく、異世界由来の文化も混ざっている。
・今伝わっている創世神話は、創世四神と+四神、そして初代神の子孫たちが作りだしたもの。戦争の記録や悲しい記憶は一応は書物に残すが、それらは末裔にしか伝えず民にはただ神に愛された世界として伝えていくと決めた。そこから年月が過ぎるとともに少しずつ変わって今の形になっているため、事実とだいぶ異なる点はある。
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