第十二迷宮
神那/悔廻幻惑街
一見すると滅んだ西大陸風の廃墟に見える迷宮ですが、この迷宮は探索するものに幻影を見せます。見せる幻影は主にその冒険者の過去の後悔や恐怖の記憶が反映されているようですが、幸福な記憶の幻影を見せることもあるようです。幻影を見せられたまま奥地に誘われていった冒険者は一名しか帰還していません。その冒険者の話によれば、「やはり後悔や恐怖の記憶を見せられるが、次第にその出来事の『こうなればよかった』の幸せな未来を見せられていた」「過去の後悔もだが、さっきあの道をこっちに行けばよかったというようなレベルの後悔ですら幻影を見せられる」「まるで夢を見ている時のように違和感に気付きにくい。早めに気付かなければもっと気付けなくなる」とのこと。
この迷宮では何故か本物のミカミ通貨が落ちており、さらに廃墟からは比較的新しい魔道具や武器も発見できます。しかし、幻惑に打ち勝つ強い精神を持たない者は、どんなに宝を手に入れたとしてもけして帰って来ることはできません。
【乙女館】
入り口からさほど遠くない場所にある屋敷です。ここだけは廃墟となっておらず内装は美しいままであり、さらにときどき何者かに使用されている痕跡が見られます。
あくまで噂ですが、ここを安全に利用するには『年頃で気難しい、恋する乙女に対する最大限の敬意と礼儀』が必要だとか。
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