感覚器について
この世界の民は、みな感覚器と呼ばれる特殊な器官を持っています。角を持つ種族なら角ですし、翼をもつ種族なら翼です。どちらもない種族は髪に混ざる形で生えています。
正式名称は「魔力感覚器」であり、主に魔法の行使の際作用する器官です。しかし、それだけではなく、感覚器はカンナビ民族同士のコミュニティに必須なものです。
もとはといえば「獣の直感」「第六感」に類するものがヒトに近い姿を取ることでわかりやすく顕在化したもの…だという説が有力です。
民はこの感覚器を通して一部の上層意識を共有しており、カンナビ民の集まるところには必ず意識の集合体のようなものがあります。事件や事故などが起こると、当人や発見者の感情が大きく動くため、感覚集合体が大きく波打ちざわつき、周囲の人に何かがあったことや危険を知らせます。
獣がベースであることが多いカンナビ民にとって、一人ではない、群れの中に居る、という安心感を得ることは重要です。ちなみに感覚器の全部分を永遠に失うと、多くの場合廃人になります。
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